みんこ先生の着物にまつわる うぇぶろぐ

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形見

2月5日午前5時15分、私の大好きだった祖母が天国へ旅立ちました。
3月16日に100歳の誕生日を迎えるところだったのでちょっと残念だけど、99歳の大往生。

祖母が息を引き取ったと連絡があってから、出かける準備をしている間に母から、「おばあちゃんの入れ歯が仏壇の引出しに入ってるはずだから持ってきて!」と電話があったので、実家に寄り、仏壇の引出しにあるであろう入れ歯を探しました。
仏壇の引出しを捜しても見つからないので、アチコチの引出しをあけ、祖母のタンスの引出しを開けた時、1番上の引出しになぜか帯枕だけがコロンと1つ。祖母は着物を着る人ではなかったので、私が初めて見た祖母の帯枕。

私の小さい頃の写真を見ると、祖母が着物っぽいようなものを着ている写真はあるけれど、私は祖母が着物を着ているのを見た記憶がありません。

祖母は働き者だったのでしょう。
私が子供の頃、祖母は家で母と「糸かせ」の仕事を1日中していました。
「糸かせ」は“繊維のまち一宮”ならではの仕事だと思います。産業の衰退と共にこの仕事はなくなり、仕事場だったスペースは車庫になりました。
祖母の葬儀の日の夜、父が「糸かせの給料は、一時期オレの給料より多かった」と。
母も「おばあちゃんにはよう助けてまった」と言っていました。

私が生まれるもっと前、祖父母は傘屋をやっていたそうで、私が子供の頃は「傘屋のみえちゃん」と近所の人に呼ばれることがちょくちょくありました(笑)
祖父は私が3歳の時に亡くなったのですが、祖母が思い出話のように、「昔はおじいさんと、いっしょくまってようはたりゃーた(一生懸命よく働いた)。戦争でこの辺が燃えてまった時に二件分の土地を買えたでよかった。」と言っていました。
一宮の市街地に実家と兄の家があるのは、祖父母がいっしょくまってはたりゃーたおかげ。

e0005204_2157316.jpg祖母のタンスにはウールなのか化繊なのかよくわからない、まるで高価とは言えない単仕立ての普段着の着物が4枚と羽織りが1枚入っているだけでした。
家の建替え等で整理して処分した物もあるみたいだけど、帯は1本もなく、帯揚げや帯締めもなし。


e0005204_21592588.jpgその中の1枚。
こんないい加減な手縫いで、糸の色も合ってない(^^;


e0005204_21595696.jpg肩当てに使われてるのは「社寺参拝」の文字の入った手ぬぐい。
この手ぬぐい、ちょっとカッコイイなぁ(^o^)

広げてみると、かなり短く対丈(ついたけ)っぽいので、寝巻きだったのかも。
そういえば、私の記憶にある祖母の寝巻きは、タオルを何枚も縫いあわせて着物仕立てにしたものだった!
もらいもののタオルでできたお手製のバスローブ(笑)
今思えばあれはスゴイ!!


e0005204_2211737.jpg祖母が亡くなった朝に初めて見た写真。

私の両親の結婚式の日に撮った写真だそう。
今はお仏壇の部屋に飾ってあります。

裾が長くてズルズルな着方(^^;
当然だけど、自分で着たんだろうね。
この黒留袖と紋付羽織袴、現物が見たかったなー・・・


e0005204_2242395.jpg友達の結婚式で私が振袖を着た時に撮った写真。(わかしゃち国体って何年前だ?)
この頃(80代半ば)なんて、どこもかしこもピンピンで、めちゃくちゃ元気なおばあちゃんだったよ(^^)



e0005204_2251599.jpgタンスにコロンと入っていた帯枕。

着物は置き場がないので、帯枕だけ祖母の形見と思って持って帰ってきました。
多少汚れてはいるけれど、わりと新しそうなものなので、ひょっとしたらこれは祖母は使ったことがないものかもしれません。
でも、初めてできた祖母の着物にまつわる思い出。
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by minko1234 | 2009-02-26 22:13 | 思い出



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高校が一宮高校被服科でした。3年生で和裁班を選択。和裁と和裁の合間に普通授業がありました(--;

25歳より京都に本部のある「新装きもの学院」で着付けを習い始め、27歳で師範の免許をいただきました。
新装きもの学院(京都)

着付けを通じて、たくさんのいい出会いがありました。
仕事として厳しい指導をしてくださる方、着付け練習会で切磋琢磨できる仲間。
同じ位置でとどまらず、日々向上していかなければとがんばっています。
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